ダブルスクランブルゴルフとは ルールと楽しみ方をわかりやすく解説
ゴルフの大会に出てみたいけれど、いきなり個人戦は少し不安。そんな人に向いているのが、2人で力を合わせて回るダブルスクランブルです。
ミスをしてもペアが助けてくれるため、競技ゴルフの緊張感を味わいながら、友人同士、夫婦、親子でも参加しやすい形式です。普段のラウンドとは違う相談や作戦もあり、スコア以上に「一緒に戦う楽しさ」があります。
この記事では、ダブルスクランブルゴルフの基本ルール、通常のゴルフとの違い、楽しみ方、参加前に確認したいポイントをわかりやすく解説します。

ダブルスクランブルは2人で1つのスコアを作る競技です
ダブルスクランブルとは、2人1組でチームを組み、毎ショットでよい方のボールを選びながらホールアウトを目指す競技形式です。
一般的な個人戦では、自分のボールを最後まで打ち続けます。ダブルスクランブルでは、ペアの2人がそれぞれ打ち、その結果を見て「次にどちらの地点から打つか」を選びます。選んだ地点から、また2人とも打ちます。
流れはとてもシンプルです。
2人がそれぞれティーショットを打つ
よい位置にあるボールを選ぶ
選んだ地点から2人とも次のショットを打つ
またよいボールを選ぶ
これをカップインまで繰り返す
たとえば、Aさんのティーショットがフェアウェイ中央、Bさんのティーショットがラフに入った場合、チームはAさんのボール位置を選びます。そこからAさんもBさんもセカンドショットを打てるため、Bさんのミスは大きな痛手になりにくいです。
これがダブルスクランブルの大きな特徴です。個人のミスをペアで補い、よいショットをつないでいきます。
「スクランブルゴルフ ルール」「2人1組 ゴルフ大会」「ペアゴルフ」「スクランブル競技」「ゴルフトーナメント」といった言葉で紹介される大会も多く、通常の競技より参加のハードルが低い形式として親しまれています。
基本ルールを押さえると当日の不安が減ります
ダブルスクランブルの細かなルールは大会によって異なります。とはいえ、基本の考え方は共通しています。
採用したボールの近くにプレースして打ちます
次に打つ地点を選んだら、そのボールの近くにもう一方のボールを置いて打ちます。置ける範囲は、大会ごとに決められています。
よくある例は次のようなものです。
フェアウェイやラフでは、選んだボールから1クラブレングス以内
グリーン上では、選んだボールからパターヘッド1つ分以内
いずれもホールに近づかない位置に置く
元の区域を変えない
最後の「元の区域を変えない」は大切です。ラフにあるボールを選んだのに、フェアウェイへ動かして打つことは通常できません。バンカー内のボールを選んだ場合も、同じバンカー内から打つルールになることが多いです。
ティーショットの採用回数が決まることがあります
大会によっては、各プレーヤーのティーショットを一定回数以上採用しなければならない場合があります。
たとえば「18ホール中、各選手のティーショットを最低何回か採用する」といったルールです。これは、片方の上級者だけに頼りきりになるのを防ぐためです。
このルールがあると、作戦がかなり変わります。序盤から片方のショットばかり採用していると、後半で苦しくなることがあります。ペアでスコアカードやメモを見ながら、誰のティーショットを何回使ったか確認しましょう。
スコアはチームで1つです
ダブルスクランブルでは、2人で1つのスコアを作ります。Aさん、Bさんそれぞれの個人スコアは記録しません。
スコアカードには、チームとして何打でホールアウトしたかを書きます。ペアのどちらがカップインしても、その時点でチームのスコアが確定します。
ここが気楽であり、面白いところです。自分がミスしても終わりではありません。反対に、ペアの好ショットを自分の次のチャンスにつなげられます。
通常のゴルフやベストボールとの違いを知っておきましょう
ダブルスクランブルと似た言葉に、ベストボールやフォアサムがあります。混同しやすいので、違いを簡単に整理します。
形式 | 主な特徴 |
個人ストローク | 1人が自分のボールを最後まで打つ |
ダブルスクランブル | 2人が毎回打ち、よい地点を選んで進む |
ベストボール | 各自が自分のボールでホールアウトし、よい方のスコアを採用する |
フォアサム | 1つのボールをペアで交互に打つ |
ダブルスクランブルは、毎ショット選べる点が特徴です。ティーショットだけでなく、セカンド、アプローチ、パットまで、2人が打ってから選べます。
そのため、初心者や久しぶりにクラブを握る人でも参加しやすいです。ミスがそのままスコアに反映されにくく、ペアでリカバリーできます。
一方で、ただ気楽なだけではありません。どちらの球を選ぶか、先に誰が打つか、強気に狙うか安全にいくかなど、判断力が問われます。競技としての面白さは十分にあります。

ダブルスクランブルを楽しく回るコツがあります
ダブルスクランブルは、ペアの組み方と作戦で楽しさが大きく変わります。上級者同士でスコアを狙うのもよいですが、友人、夫婦、親子で参加すると会話が増え、普段と違うラウンドになります。
役割をゆるく決めると迷いにくくなります
ペアで実力や得意分野が違う場合は、役割を考えておくとスムーズです。
たとえば、飛距離が出る人は広いホールで思い切って打つ。安定感のある人はフェアウェイキープを狙う。アプローチが得意な人はピンを狙い、もう一人はグリーン中央を狙う。
パットでも作戦があります。
先に打つ人はラインと距離感を見せる。後に打つ人はその情報を使って入れにいく。この順番にすると、2人で1打を縮める感覚が出てきます。
声かけは前向きにするのが一番です
ペア競技では、技術以上に空気が大事です。
ミスした直後に細かい反省をしすぎると、次のショットまで引きずります。反対に「大丈夫、次はこっちを使おう」「今のラインが見えた」と声をかけると、気持ちを切り替えやすくなります。
特に親子や夫婦で参加する場合は、教えすぎに注意したいところです。大会中はレッスンの場ではなく、一緒にホールを進める時間です。アドバイスは短く、相手が求めたときに絞ると楽しく回れます。
欲張りすぎないほうがスコアはまとまります
2人で打てると、つい毎回ピンを狙いたくなります。けれど、無理な攻め方ばかりだとバンカーや池が絡み、逆に苦しくなることがあります。
おすすめは、1人が安全に打ち、もう1人が少し攻める作戦です。先に安全な球が残れば、後の人は思い切って振れます。先のショットがミスになったら、後の人は確実に前へ進める選択をします。
ダブルスクランブルは「2回チャンスがある競技」ですが、同時に「2人でリスクを管理する競技」でもあります。
参加前に確認したい持ち物と大会要項があります
初めて大会に出る前は、通常のラウンド準備に加えて、大会要項をよく確認しましょう。特にルール面は大会ごとの差が出やすいです。
確認したい項目は次の通りです。
ティーショットの採用回数
ボールを置ける範囲
使用ティー
ハンディキャップの有無
同スコア時の順位決定方法
距離計測器の使用可否
ドレスコード
スタート時間と受付時間
持ち物では、ボールマーカーを複数用意しておくと便利です。選んだボール位置を示す場面が多いため、1つだけだと慌てることがあります。
また、ペアでボールの種類やマークを分けておくと、誤球を防ぎやすくなります。似たボールを使う場合は、線や印を入れておきましょう。
スコア管理も2人で行うのがおすすめです。片方だけに任せると、採用ティーショットの回数や打数確認でミスが起きやすくなります。ホールアウト後に短く確認する習慣を作ると安心です。
初めてならスコアより流れを楽しむのがおすすめです
初参加では、順位やスコアを気にしすぎなくても大丈夫です。ダブルスクランブルの魅力は、普段なら落ち込むミスも、ペアのプレーで前向きに変えられるところにあります。
友人同士なら、作戦会議がそのまま楽しい思い出になります。夫婦なら、相手の得意なプレーをあらためて知る機会になります。親子なら、同じチームで1つの目標に向かう特別な時間になります。
もちろん、競技なのでマナーは大切です。プレーの進行を意識し、ボールを選ぶ相談は短めにしましょう。迷ったら安全な場所を選ぶ。次の組を待たせない。これだけでも、気持ちよく参加できます。
ダブルスクランブルゴルフは、個人戦とは違うゴルフの面白さを教えてくれます。2人で考え、2人で打ち、2人で喜べる。初めての大会参加にもぴったりの形式です。
まずは気心の知れた相手とペアを組み、大会要項を確認してみましょう。完璧なショットを並べる必要はありません。よい1打を拾い合いながら進むことが、この競技のいちばん楽しいところです。




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